文学史の勉強中
- かな文字の発達、普及によって日常語での表記が可能となり10世紀初頭「物語」が生まれる。
- 伝奇物語の流れ『竹取物語』『宇津保物語』『落窪物語』
- 歌物語の流れ 『伊勢物語』『大和物語』『平中物語』
- これらの物語群に加え、『土佐日記』『蜻蛉日記』などの日記文学、また10世紀初頭の古今集などの影響を受け、『源氏物語』が書かれる。
- 『源氏』の影響下に『夜の寝覚』『浜松中納言物語』『狭衣日記』『とりかへばや物語』『堤中納言物語』が書かれる。
自分は高校時代に文学史のクラスなんかなかったし、受験勉強からも逃げ出した落ちこぼれだったもんで、まったく無知だったんだけど、こうやって整理されると、「ああ、なるほど」と思う。自分の中の断片的な知識がつながって、驚くほどすっきりした。まあ、でも高校時代にこんな授業があっても寝ちゃうだけだったろう。
今は、原典を読む時間も力もないので、上記の『とりかへばや、男と女』や『光源氏の物語』(大野晋・丸谷才一)、また『恋する伊勢物語』(俵万智)*1などを読み返し、お茶を濁している。そういえば、ナウシカのモデル(?)「虫めづる姫君」も『堤中納言物語』の中のお話。それぞれ原文で読んでみたいが、いつになることやら。