「冬ソナ」台湾の大学院の試験問題から

ある大学院(応用日語系)の昨年度の入試問題から引用。

Q 以下の用語の中から五つを選び、中国語30字程度で解説しなさい。

  1. 冬ソナ
  2. ポテンシャル採用
  3. バイオテクノロジー
  4. 環境ホルモン
  5. ペイオフ
  6. セントレア
  7. メーリングリスト
  8. セカチュー
  9. ワン切り
  10. 北大西洋条約機構

これは難しい。自分自身「ポテンシャル採用」なんて言葉、知らなかつた。普段自分が接してゐる「普通の」大学生だと、二つわかればいいはうだらう。配点は百点満点のうちの十五点(三点×五)で、他は読解と翻訳問題。
日本語を専攻してゐる学生なら日頃から日本のニュースにも目を通しておくべきと出題者は考へてゐるのだらうが、それにしても言葉の選択が時事的に過ぎないか。「冬ソナ」や「セカチュー」が知つておくべき単語だらうか。しかも短縮形だし。日本語の試験といふより雑学クイズのやうな。学生の実力を計るには、もつと基本的な語彙の問題にしたはうがいいと思ふのだけど。大学院の先生方は「冬ソナ」とは何かを理解してゐる学生を採りたいのだらうか。
ついでに同校の二年前の問題も載せておく。

Q 以下の用語から五つを選び、中国語30字程度で解説しなさい。

  1. グローバリズム
  2. パトリオットミサイル
  3. アロマテラピー
  4. バリアフリー社会
  5. 国際テロリズム
  6. ナノバイオロジー
  7. DNA組み換え作物
  8. マニュフェスト選挙
  9. 負け犬
  10. 芥川賞美少女作家