月曜日のクラス

今月から始めた月曜日のクラス。ここは自分が通常教へてゐる塾ではなく、市民講座のやうなところで、他には英語などの語学、風水講座、カラオケ、社交ダンス、園芸などのクラスがあるらしい。受講生のほとんどは仕事帰りの社会人。
一応「能力試験二級」のためのクラスといふことだつたのだが、蓋を開けてみると、実際に年末の試験に申し込んでゐる人はクラス(十数名)の半分もゐなかつた。そして学生の日本語のレベルにもかなり差がある。週一回三時間の授業ではやれることも限られてくるが、自分が予定してゐるのは次のやうな内容。

  1. 基本文法の復習
  2. 二級で出題される文型(機能語)の解説
  3. 集中的入出力訓練(音読の練習)

毎回三時間の中で上の三つを適宜組み合はせてやつていかうと思つてゐる。先づ、「基本文法の復習」として、所謂「受身形」とか「使役形」などの動詞の用法や格助詞の用法などをさらふ。今回の学生の中には「二十年前に大学で日本語を勉強しました」といつた日本語学習にブランクがある人も多いので。
次に「二級文型」の解説。試験のためには「〜につれて」「〜ものだから」「ばかりか」などの文型(機能語)を二百以上覚えなければならない。テキストは『日本語能力試験に出る文法2級』*1の台湾版を使ふ。台湾で手に入り、全ての例文に北京語訳が付いてゐるので、自宅学習がやりやすいから。自分は『実践にほんご指導見なおし本【機能語指導編】』*2を参考にしながら進める。
最後に先日の研修会で習つた集中的入出力訓練(→http://d.hatena.ne.jp/tinuyama/20050831#yanase)。自分のやり方で効果が上がるかどうか不安もあるが、とにかくやつてみるつもり。数人ずつ音読を録音してゐるので、最終日にもう一度聞いてみて上達が確認できればいいな。

*1:ISBN:4336037612

*2:ISBN:4872174879 この本は非常によいです。後日感想を書くつもり。