二級

歌『いつも何度でも』

日本語能力試験二級レベルの機能語(「文型」)を扱ふクラスで『いつも何度でも』を取り上げてみた。「文型」を中心に教へる授業は流れが単調になりやすいので、息抜きといふか、気分転換に。 この歌の前半部に二級レベルの既習文型が二つ含まれてゐるので、…

「なんて」

日本語能力試験二級レベル。 年に一度の日本語能力試験では機能語(文型)の四択問題が多数出題される。 テスト( )なくなってしまえばいいと思います。 1)なら 2)こそ 3)くらい 4)なんて 二級一級ともなると、かなりの数の文型を覚えなければならないため…

月曜日のクラス

今月から始めた月曜日のクラス。ここは自分が通常教へてゐる塾ではなく、市民講座のやうなところで、他には英語などの語学、風水講座、カラオケ、社交ダンス、園芸などのクラスがあるらしい。受講生のほとんどは仕事帰りの社会人。 一応「能力試験二級」のた…

「次第」

上の『渇きの海』を読んでゐて目にとまつた表現、「終わりしだい」。 これが完成すれば、われわれはただちに空気の供給を――さらに、もし必要なら、食糧と水の供給も――開始する予定であります。したがって、このパイプのとりつけが終わりしだい、みなさんがた…

「た途端(に)」

また台風が接近中。授業中は小雨だつたのだが、終つて外に出「た途端」、どしやぶりになつた。おかげでずぶ濡れ。 さて、この「た途端」といふのは日本語能力試験二級に出題される機能語のひとつ。参考書などでは「時間的同時性」を表すものとして、「と同時…

「ほど」と「くらゐ」

土曜日台北でのクラスが終つて台中へ帰る列車の中、クーラーが効きすぎてゐて鼻水が止まらなくなる。こんなに暑いのに、来週は上着を持つて行かねばならないか。 さて、最近「ほど」と「くらゐ」の使ひ分けについて質問を受けたので、メモしておく。 車内は…

「男らしい」「男つぽい」「男みたいな」

用法が似てゐる言葉で、よく質問されるもののひとつに、「らしい」「ぽい」「みたい(やうだ)」の使ひ分けがある。これは、北京語話者の人たちには難しいやうで、台湾人の日本語教師の方でも間違つて使つてゐることがよくある。ごちやごちや説明しても、み…

まぎらはしい言葉:「向き」と「向け」

老師、「子供向き」と「子供向け」はどう違ふのですか。 以前、かう聞かれて困つたことがありました。平仮名が一字違ふだけ、しかもよく似た使ひ方をする。五、六年前のことなのですが、恥ずかしながら、その時はうまく答へられずに、教室でおたおたしてしま…