台湾メディアは郵政解散をどう報じたか?

またまたgryphonさんからお題をいただいたわけですが(id:gryphon:20050810)、正直これは私の手に余ります(苦笑)。数ある記事を読みこなすだけの中国語力がまづありません。が、そんな事を言つてもしかたがない。自分が目にしたものだけに限つて、といふことにして少し紹介してみます。(誤読などありましたら、どうかご指摘を。不完全なものであることをご了承ください。)

跛腳小泉 為了面子解散國會? (「死に体」の小泉 面子のための国会解散か?)

聯合報」の東京特派員が書いた八月九日付の記事。見出しからもわかるやうに、かなり小泉首相に批判的な内容になつてゐます。
曰く、「小泉首相は近年まれに見る人気の高い首相であつたが、2004年4月には七割もあつた支持率が、現在では四割程度を維持してゐるに過ぎず「死に体」と見なされてゐる。にもかかわらず、彼はどういふわけか自信満々である」云々。「跛腳」の意味がよくわからなかつたのですが、検索して見ると、"Lame Duck"の訳語として使はれてゐるやうです。
また、日本の新聞の報道から今回の解散は「目的不明」であるといふ言葉を引いたり、「郵政改革は国民が注目する政治課題の中で、十五番目のものに過ぎない」といつた民意調査の結果を伝へたりしてゐます。そして、日本は1993年に自民党が政権を失つた時のやうな政局混乱の時代を迎へるかもしれないと述べてゐます。
(*「聯合報」のサイトは各記事にリンクがはれません……。)

郵政民營化失利 小泉的執政危機 外有追兵 內有叛將

これも「聯合報」の八月九日付、政治大学の國關中心副研究員が書いた解説記事。郵政民営化の目的は郵政派閥の金脈を断つことである、と。そのため自民党内部からも抵抗を受け、また失業率が更に高まることを恐れた民主党からの反対があり(外有追兵 內有叛將)、小泉政権にとつては非常に不利な状況であるとしてゐます。


さて、台湾の新聞はよく政党の関係がとりざたされ、政治的な記事の内容は新聞によつて大きく違ふと言はれることもあります。自分が聞いたことがあるのは以下。
中央日報」「中国時報」:国民党
聯合報」:親民党
「台湾日報」「自由時報」「台北時報(Taipei Times)」:民進党
(*「聯合報」は国民党系だとも聞いたことがあるやうな気もするのだけれど、これはどなたか詳しい方の情報を待ちます。)
それから、下は台湾のGoogleでの「郵政民營化」に関するニュースですが、自分にはとても読みきれません……。