台湾での総合格闘技(gryphonさんへ)

遅くなつて申し訳ありません。そちらのコメント欄(7月15日)にbass & co.さんがお書きになつてゐることと重なる部分もあるのですが、少し書いておきます。

台湾のケーブル局には、ほぼ一日中プロレスを放映してゐるチャンネルがある。

確かにさうなのですが、プログラムがひどい。時系列、団体に関係なく、一試合ごとのぶつ切りをランダムに(?)流してゐる上、日本語の実況・解説に無茶苦茶な字幕をつけただけの映像なので、台湾の視聴者には「ストーリー」「流れ」などといつたプロレスに欠かせない要素は全く理解できないと思ひます。再放送が多く(といふか、ほとんど再放送だな)ある意味、エンドレスで流れる環境ビデオのやうなものに近いのではないでせうか。また、古い映像がほとんどで、先日見た時は、三沢対鶴田の三冠戦でした。
このチャンネルには、苦い思ひ出があります。今ではほとんど見ることもないのですが、台湾に来たばかりのころは、「お、全日本での大仁田対渕だ。いつの映像だ」などと、懐かしさで時々は見てゐました。その時、第一回の「PRIDE」の放送予告があつたのですね。高田対ヒクソンです。もちろん結果は知つてゐたのですが、映像も見たい(実際の試合の数ヵ月後くらゐだつたと思ふ)。で、放送を心待ちにしてゐました。放送日、一時間枠のやうだつたので、ダイジェスト放送かと思ひきや、番組開始後も全く試合映像が出ません。写真さへ出ません。画面に映つてゐるのは、台湾人のコメンテーター一人。タイガーマスクのマスクを被つたこの男が、延々とこの試合の因縁やら、ヒクソンの強さなどを語つてゐるだけです。そのまま何と五十分ほどが過ぎました! そして、最後の最後に高田対ヒクソン戦が一試合だけ放送されたのです。一試合分しか買えなかつたのか……。
で、現在の「PRIDE」の放送なのですが、やつてゐるのは確かなのですが、時間帯がわからなくて、自分は一度も目にしたことがありません。新聞などにも番組表がないのです。しかし、一つの大会を通して放送してゐることはないと思ひます。プロレスと同じく、試合ごとのぶつ切りでせう。
それから、ESPNK-1の放送(アメリカでの大会)をやつてゐるのを見たことはあります。