ドーナツ屋店仕舞

昨日の「聯合報」で目にした記事。

台式甜甜圈加盟店 兩個月收掉 30 家
去年十月起,統一Mister Donut在台掀起甜甜圈熱潮,台式甜甜圈順勢興起,成為繼蛋塔之後,全台的發燒食品。但不到一年,台式甜甜圈熱潮消退,台北地區在兩個月內就收掉超過三十家的甜甜圈加盟店。
(例によつて「聯合報」のサイトにはリンクがはれません。)

去年の十月に台湾に進出し、ブームを巻き起こしたミスタードーナツの人気に便乗しようと、地元のドーナツチェーンの店舗数が一気に増加したが、一年を待たずしてその多くは店仕舞することになつた、といふニュース。台北市内では、この二箇月間で三十店舗が閉店となり、現在も営業を続けてゐるのは十店舗に満たないとのこと。
一時期ブームになつたものの、すぐに飽きられてしまつた例として「蛋塔(香港のポルトガル風タルト)」「烤饅頭(これ、自分は知らないなあ)」が挙げられてゐるが、「泡芙(シュークリーム?)」も付け加へていいんぢやないかな。二年ぐらゐ前はどこへ行つても泡芙が売られてゐたやうな気がする。もしかして、これは台中限定だつたのかな。逆にドーナツの場合は台中では全く目にしない。台中にはミスタードーナツもまだ出店してゐないし、"Waili Donuts"があるからか(笑)。(参考→id:tinuyama:20050726#p1)
また関連記事では、人気商品が出ると、その上つ面だけを真似て、目先の利益に走る台湾の風潮が批判されてゐる。日本のミスタードーナツは一九七〇年に創業して以来、数十年同じ商品を売り続け、現在では日本全国に千三百余の店舗を持つに至つてゐる。これは、単に商品を売るだけではなく、「幸福感」を売る文化があるからだ、と。まるでミスタードーナツのPRのやうな内容(笑)。

台灣從過去抄襲名牌、到現在抄襲餐飲,表面化的移植,無法深耕產品深度與特性,一味搭他人便車,貪圖短時間暴利,不僅犧牲了產品形象,也扼殺自己的事業壽命,更重要的是,我們販賣的除了商品外,是否有其他附加價值?日本人常連一片仙貝或一個小小的和果子,都強調裡面有製作人的一顆心,或創辦者的靈魂,消費者購買的不只是食物,而是一分感動,一分認同。

上の引用部分では、「日本では煎餅の一枚でさへ、創業者の信念や作つた人間の真心が強調される。消費者はただ食品を買うのではなく、感動を買うのだ」といつたことが書かれてゐる。この部分は、こちらでも放送されてゐる「TVチャンピオン」や「どつちの料理ショー」などの影響があるのかなとも思ふ。日本でもあつといふ間に飽きられるものはたくさんあるでせう。しかしかういつた記事が台湾のメディアに載つたことが驚き。