彰化「扇形車庫」

彰化駅に隣接する一帯が、枕木の廃材などを利用した散歩道のやうな感じに整備されつつあつた。そこを、駅から線路を横に見ながら十五分ほど歩いたところにあつたのがこれ、「扇形車庫」。
なるほど、これを見せるための順路だつたのだな。囲ひや柵なども一切なく、そのまま公開してある。倉庫の中にも自由に入れる。一九一七年に製造されたといふ日本製の蒸気機関車も展示してあつた。自分は特に鉄道ファンといふわけではないので、車両については全くわからないのだけれど、油(?)のにほひが充満する中で巨大な車輪などを見てゐると、なんだかワクワクしてくる。レールの上を歩くといふのも、意味もなく楽しい。
うちから近ければ、散歩コースとしては申分ないのだけどなあ。
途中の空き地で子供たちが棒切れのバットとゴムボールで野球をしてゐた。台湾でも都市で生活してゐると、全く目にすることがない光景。また今度ゆつくり来よう。


【追記】
検索してみると、ニュースがありました。

(「台湾週報」2005年6月9日)
(*現在「台湾週報」のトップページに写真があります。→http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/
今後は博物館になるのださうです。それから記事中に「六月七日に式典」とあるのを読んで思ひ当たりました。しばらく前に蒸気機関車の汽笛を耳にしたやうな気がしたのは、これだつたんだ。