授業時間数

tinuyama2004-11-01

うろ覚えなのだが、日本語学校で一人の教師が受け持つ授業時間数は週に二十時間を超えないやうにするのが望ましいといつた話を読んだことがある。日本語教育関係の雑誌で(『月刊日本語』だつたかな)、新人教師向けに学校選びのポイントなどが挙げられてゐた記事だつたと思ふ。
週に二十時間といふと、一日四時間で五日間。日本で教へてゐたことのある人に聞いた話でもだいたいこのくらゐだつたやうだ。ただ日本にある学校だと、授業以外にも進路指導や留学生のビザ手続きの世話などいろいろ忙しいらしい。原則的には勤務時間中に自分のクラスの準備をしてはいけなかつたさうだ。クラスの準備は家でやれ、と。
台湾の塾講師の場合、ほとんどの塾は時給でしかもらへないので、ある程度の収入を得るためにはコマ数を増やすほかない。自分は一番授業が多かつた時で、週三十六時間ぐらゐ。大手の塾にゐた時で、複数の分校をかけもちして教へなければならなかつたので、移動時間もかかるし、クラスとクラスの間に中途半端な空き時間ができてしまふこともあつて、拘束時間がかなり長くなつてゐた。しかし、大手は時給が安いのだ(平日の昼間だと日本人教師でも320元だつたぞ)。
今は週二十五時間程度。これが全部定番の授業ならまだ楽なのだが、週末に新たな準備が必要なクラスが集中してゐるため、平日はその教案・教材づくりに追はれてゐる。そしてもうしばらくすると、高雄でのクラスも始まる。この塾は時給はいいのだけど、高雄まで片道二時間半はかかるんだよな……。