コロンブスの卵

1級対策クラスのメイン・テキストは『上級で学ぶ日本語』*1を使用(塾指定)。
第1課の長文読解のタイトルは「コロンブスの卵」。ものの見方を変えてみると、日常生活の中にも意外な発見があるものだ、といった内容のエッセイなのだが、台湾の学生は一人としてこの「コロンブスの卵」という言葉を知らなかった。あれ? 日本でしか使われていない言い回しなのだろうかと思って、検索してみると、ちゃんと英語にもあった。→“Egg of Columbus”(Wikipedia)
ついでに、“哥倫布雞蛋”で中国語(繁体)のページを検索を検索してみると、272件ヒット。なんだ、あるじゃないか! (ちなみに、日本語ページ内の“コロンブスの卵”は9,480件。)しかし、クラスでは誰も聞いたことがないと言う。それでは、実演してみましょうというわけで、クラスに生卵を持ち込み、「これを立ててみて下さい」と言ってみたところ……。
「今はできませんが、立春の日端午節なら立てられますよ」と。なるほど、そう来ましたか。実は、台湾には「、立春の日端午節の卵」を信じてる人が意外に多い。冗談で言っているわけではないのだ。
もう長いことこちらで生活しているが、この卵や風水のことなど、時々ドキッとさせられることがある。「常識」とはこうも違うものなのか。


【メモ】
中谷宇吉郎の随筆「立春の卵」について。



【追記】

自分も今後この日記を「波平日記」と呼ぶことにします(笑)。