思わぬところで。

tinuyama2004-07-30

前回書いた研修会の話の続きです(id:tinuyama:20040728)。
会話練習を作る場合、その場面設定が大事なことは言うまでもありません。しかし、市販のテキストなどは日本での生活を前提にしたものがほとんどで、海外の学習者には向かないものが多いのです。それで、その地域(海外)で実際に日本語を使う状況にはどんなケースがあるのかをよく考え、学習者に即した場面設定をしようという話がありました。
その例としてドイツ地方都市での日本語教育研修会で出されたケースが資料として配られました。「日本領事館に行ってビザの手続き」「日本人留学生に観光案内」「日本食レストランへ行って料理にコメント」「日本人クラブでドイツ料理教室」などいろいろな場面があげられていたのですが、次の例には驚きました。

  • 日本語らしい字が書いてある看板があるので、どういう意味か日本人留学生に聞く。

これは写真の「走れぐず共」のことなんですね。2002年のワールドカップ開催時に実際にドイツで貼られていたもの。
まさかこのポスターが日本語教育のネタになっていたとは。しかし、実際にどういう意味か聞かれた日本人もいたでしょうね。一体何と答えたんでしょう。