S校

  1. みんなの日本語』第18課(一回目)の予定だったんだけど、学校に着いたら、今日だけ1on1で別の学生をみてやってくれと言われる。せっかく時間かけて準備してたのに(涙)。
  2. みんなの日本語』第25課(4回目)25課までの動詞の変化と各種文型の総復習。問題集。

自分の場合、一コマ(90分)の授業をやるとして、その準備に少なくとも1時間はかかる。時間配分やその日の文型練習で使う例文を教案に書き込みながら、頭の中でリハーサルをやるのだ。その日のクラスのレベルに合わせて既習の語彙を確認し、生徒がまだ習っていない単語や文型を教師側がついつい口にしてしまわないように授業のシナリオを作る。特に初級レベルのクラスでは、学習者のストレスをできるだけ減らし、その日の新出単語や学習項目に集中させるために教師の語彙コントロールは必須だ。「何をどうやって教えるか」を考えながら、同時に「何を教えないか」を常に意識しておく。そして少ない語彙を組み合わせ、生徒を飽きさせないような例文、練習方法を用意しなければならない。
ただ、これは使用テキストの内容をほぼ完全に把握している場合で、新しい教科書を使う時や、自分で教材を用意しなければならないクラスの場合、準備にかかる時間は実際の授業時間の2倍にも3倍にもなる。
時々「日本人が日本語を教えるんだから楽でいいですねえ」というような事を台湾人からも日本人からも言われることがある。いや、これでもいろいろ大変なんですよと言っても信じてもらえないんだよな・・・。