2006-05-14 『ふらんす物語』 本 ふらんす物語 (新潮文庫)作者: 永井荷風出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1951/07/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (13件) を見る高雄からの帰りに読む。 メモ 作中の一人称は「自分は」。 三点リーダーが、「………」と九つの点になつてゐる(p.34)。 「雨に濡れた楓樹の落葉狼藉たる河岸通り(p.35)」の「落葉狼藉」といふ言葉に違和感を覚えたのだけれど、調べてみると「落花狼藉」といふ言葉があるのですね。「狼藉」=「乱暴なふるまひ」といふ語感しかなかつた。 「それにも関らず(p.36)」となつてゐる。 なんとなく伊丹十三のエッセイに似てるやうな印象。これは伊丹が影響を受けたんだらうな。