さをだけ屋

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 (光文社新書)
大変売れてゐるやうで、台中の紀伊國屋にも積んであつた。
内容はともかく、これは日本語学習者の読みの教材としてちやうどいいのではないか。お金の話にはみんな興味を持つてくれるし、語彙もやさしい。日本語能力試験二級程度の「文型」も適度に入つてゐる(「わけではない」「どころか」「悪かろうと」等)。それに各エピソードにわかりやすい落ちもある。特に「ベッドタウンに高級フランス料理店の謎」のエピソードは何かの日本語テスト問題に使はれる可能性もあるんぢやないかな。かういふ新書の文章が使はれた問題を最近よく目にするし。