外国製テレビドラマに関する規制

六到十點黃金時段 擬禁播外劇
新聞局昨天邀請產、官、學業界,針對振興國內影視產業策略進行預備會議。新聞局長姚文智表示,未來將要求無線電視落實晚間六至十時「黃金時段」百分之七十以上的節目自製率,衛星頻道則將修法訂定自製率,並擬請NCC統籌考量。

今朝の『聯合報』によると、国内産業の保護のため、ゴールデンタイムに放送されるテレビ番組の国産率を七十パーセント以上にしたいといふ意向を、政府新聞局が表明したとのこと。
以前からの日本製テレビドラマに加へて、ここ数年は韓流ドラマが人気を集め、数多くの作品が放送されるやうになつてゐる。昨年度は、五つのテレビ局で三十一タイトル、計八百四十六時間の韓国製ドラマが放送されたのださうだ。もちろん、他にも香港や中国大陸製の番組も放送されてゐる。「我々の五分の三は失業中ですよ」とは、台湾の演藝協会理事長のコメント。
単に外国製の番組を規制することが、台湾本土のテレビ界、芸能界の振興につながるとは思はないけれど、かうした規制をしたくなる政府のお役人の気持ちもわからないでもない。
私が接する台湾人は、ほとんどが日本語学習者で、日本びいきの人が多いと云ふこともあるのだが、彼らが子供の頃に見てゐた懐かしのテレビ番組と云ふと、全部日本製アニメになるのだ。三十代以上だと、『マジンガーZ』や『アルプスの少女ハイジ』その他。現在台湾のデパートなどのDVD売り場には、『母をたずねて三千里』等の所謂名作劇場モノのタイトルがずらりと並んでゐる。子供の頃に見た作品を、自分の子供にも見せたいと思ふ親達をターゲットにした品揃へだらう。
そして、高校生や大学生などの若い世代だと、『ちびまる子ちゃん』や『スラムダンク』等。子供の時は、日本製アニメを見て育ち、成長してからは韓国製のテレビドラマを見るといふ状況。漫画も日本製、映画はほとんどハリウッド製。台湾の映画なんて、地元ではほとんど見向きもされてゐないし。かういふ現状だから、何らかの台湾製ソフト振興のための政策はあつていいと思ふのだけれど……。
ところで、「ゴールデンタイム」つて和製英語ではなかつたつけ? 「黄金時間」といふのは日本語からの言葉なのかな。