補助動詞「(〜て)しまふ」の導入

みんなの日本語』では第29課。動作の過程が完了することを表す「(〜て)しまふ」。この補助動詞の意味の理解はわりと簡単で、今まで特に苦労したことはないのだけれど、すんなり行きすぎると、逆に学習者の記憶に残りにくい。何かインパクトのある導入をしたいと思つて、やつてゐるのがこれ。

  • ペットボトルの水を飲み干す実演。

まづ、水を一口飲んで、「先生は水を飲みました」。
次に、残りの水を一気飲みして、「はー、はー、水を飲んでしまひました……」と、ペットボトルを逆さにして振る。
これだと、他の言葉での説明は一切不要。かうやつて文字にしてみると、我ながらばかばかしくなつてしまふけれど、とにかく印象に残るならよし。今日も、思い切り呆れられてしまつたが、それでもよし。
日本語教師はパフォーマンスが命。