『マルドゥック・スクランブル』冲方丁

時間に余裕ができたら、SFを読みたいなあと思って、買っておいた3冊を週末に一気に読む。
マルドゥック・スクランブル The First Compression―圧縮』
マルドゥック・スクランブル The Second Combustion―燃焼』
マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust―排気』
ISBN:4150307210 ISBN:4150307261 ISBN:415030730X


日本SF大賞受賞作だけあって、確かにおもしろかった。2冊目からはSFというよりカジノ小説の趣き。スロットマシン、バカラ、ルーレット、ブラックジャックと種目を変えての「戦い」は読み応えがあったが、このジャンルでは自分はどうしても阿佐田哲也の諸作品を思い起こしてしまう。比べられないとは思いつつも、阿佐田作品のギャンブラーたちが懐かしくなってしまった*1

*1:誰か「はてなダイアリーの一冊百選」で阿佐田哲也の『麻雀放浪記』を取上げてくれないだろうか。大好きな作品なのだけれど、自分には「読めばわかる。とにかく読め」としか言えないから。