TVドラマ『ウォーターボーイズ』

生徒からのリクエストがあったので、授業で扱ってみた。わかりやすい話なのだけど、ストーリーの展開が速すぎて、どの部分を使うかなかなか決められない。90分の授業でも、使うのは5〜10分程度。それ以上になると、日本語の授業でなくビデオ(VCD)鑑賞会になってしまう。今回は第2話の冒頭部分を使うことにする。
事前に生徒から借りたVCDを見て、会話を文字に起こし、重要語句など一部を空欄にしたプリントを作っておく。最初にビデオを数回見せて、空欄部を埋めてもらう。
今回のポイントは二つ。
一つは、形容詞の変化。「やべえ」というのが、「やばい」から変化したものであることを説明。他の形容詞も、

  • 「い」の前が「あ段」の場合は「え段」の長音に:うまい→うめ〜、辛(から)い→かれ〜 等
  • 「い」の前が「う段」の場合は「い段」の長音に:眠(ねむ)い→ねみ〜 等
  • 「い」の前が「お段」の場合は「え段」の長音に:すごい→すげ〜、おもしろい→おもしれ〜 等

もう一つは、「わけ」のいろいろな用法。今回ピックアップした部分に日本語能力試験2級に出る「わけ」の用法が集中している。

  • 勘九郎に女がつくわけないでしょう」
  • 「懲りもせずに、まだシンクロやろうってわけだ
  • 「水泳部じゃなきゃ、シンクロができないっていう法律があるわけじゃないんだよ」
  • 「水泳部でのシンクロは中止になったけど、水泳部以外では禁止されてないわけだから、同好会とかそういうの作ればいいんだよ」

過去の試験問題から「わけ」に関する問題を抜き出してやらせたりしたので、90分×2コマ分かかった。最後に、最終回のシンクロ講演を見て大いに盛り上がる(クラスの出席者は全員女性)。実は、自分がこのクラスを担当するのは今日が最後でした。みんな、ありがとう!


参考「ほんもののウォーターボーイズをみた!」
http://portal.nifty.com/special03/09/10/index.htm