[台湾]かぜをひいたら?

日本語教科書の定番『みんなの日本語』第32課に「熱がありますから、おふろに入らないほうがいいです」という例文がある。「ほうがいい」という形でいろいろなアドバイスをする練習なのだが、台湾の教室でこの文を読むと、一斉にブーイングが出る。台湾の人は、かぜをひいた時こそ、おふろに入るべきだと言うのだ。
自分の「常識」とはまったく逆なので最初はとまどったが、台湾での生活も長くなり、最近では「台湾の常識」に自分の体のほうも馴染んできてしまったようだ。実際自分がかぜをひいた時に入浴してみたところ、悪化することもなかったし、逆に調子がよくなったこともあった。
Googleで検索してみたら、次のようなページがあった。共に病院のHP内のコーナーで、かぜの時の入浴で症状が悪化したり治りが遅くなったりすることはないとのこと。
「かぜとお風呂のふしぎな関係」(宮崎医院)
咳や熱がある時の入浴(うえだこどもクリニック)
また、

熱があるときに入浴をやめるのは、江戸時代の高名な学者であった貝原益軒の養生訓に「熱症に入浴は良くない」と書かれているのが機縁のようです。しかし当時は銭湯が一般的で銭湯帰りに体が冷えた事を注意したもののようです。

なるほど。
ちなみに、かぜをひいたらどうするか?入浴以外に台湾のみなさんがよく答えてくれるのは次のようなもの。
・お湯をたくさん飲んだほうがいい。
・風に当たらないほうがいい。
・アイスクリーム(など冷たい物)を食べたり飲んだりしないほうがいい。
・運動したほうがいい。(?!)
「運動」はいくらなんでも・・・と思ってしまうんですが、どうなんでしょう? その人が言うには、軽い運動をして汗を出したほうが早くよくなるそうなんですが、病気で疲れている時に運動なんかできないですよね。