Love Actually

ラブ・アクチュアリーASIN:B0001851BO
ここ数年、土・日も仕事が入ってしまい、まともな「休日」はほとんどない。正直、綱渡りというか、パンク寸前という感じがしないでもない。で、先日『ラストサムライ』を見に、ほぼ1年ぶりぐらいで映画館へ行ったら、これがけっこういい息抜きになった。仕事や他の雑事のことを全く考えずに済む2時間というのは貴重だ。というわけで、きのう(月曜)の午前中にまた映画館へ行って来た。
台中駅裏の「徳安百貨」内のシネコン
今のスケジュールだと、一週間でこの時間しか自由にならない。午後4時過ぎから仕事なので3時ぐらいには戻ってなきゃならないが。
しかし、『座頭市』や『陰陽師2』など見たかった映画は午後遅い時間からしかやってなくて断念。『王の帰還』には間に合わなかった。というわけで、『ラブ・アクチュアリー』。これしか選択肢はありませんでした。台湾での題名は『愛是ニン愛是我』(*「ニン」は「あなた」という意味の漢字)
まったく予備知識もなかったし、期待もしてなかったのだけれど、そのぶん純粋に楽しめました。
しかし、耳で英語を聞いて、目で中国語字幕を追っていても、どちらもわからなくなることもあって、台詞でのギャグとかたぶん理解できてないだろうなあ。最初は次から次に新しい登場人物が出てきて、それぞれの関係を把握するのに大変だったが、話が進むにつれちゃんと整理されてストレスを感じなくなった。脚本がいいのだろう。
様々な恋のエピソードが絡まりあいながら進行し、クリスマスの夜にそれぞれのクライマックスを迎える。ベタな展開ではあるけれど、それを意図してやっている感じ。ハッピーエンドにならなかったカップルも含めて「心温まる物語」と。
個人的にはうまくいかなかった人たちの方に感情移入できた。自分にとっての「恋」というのは成就しないものなのかもしれない。
それまで隠していた想いを相手に知られてしまい(*その相手は親友の妻)、だからと言って、あらためて「好きだ」と言うわけにもいかず、どうすることもできずに部屋を飛び出した男。一度外に出てからも、また部屋に戻るか戻るまいかと煩悶し、路上で一人もがく。このシーンの切なさこそが「恋」。
館内の電気がついて、さてまた仕事に戻らなければなりません。