『ラストサムライ』*1

台湾での題名は『末代武士』。台中駅裏のデパートの中にあるシネコンへ行ったのだが、平日の午前中ということで、映画館はガラガラ。中高生のグループがちらほらと。こちらの学生はまだ正月休み中(旧暦)。
「香雪ジャーナル」に丁寧なreviewがあります。
id:yukatti:20040114#p1
yukattiさんは「19世紀末日本風味ファンタジー」と書かれていますが、「日本風味」というところに納得。「侍の村」や合戦場面など、日本人がいて、かつ日本語をしゃべっているにもかかわらず、日本の風景に見えない。どうにも据わりが悪くて落ち着かなかった。
映画全体としてよりも、人間の顔が印象に残った。
オールグレン大尉(トム・クルーズ)が上陸した横浜の雑踏、物売りのおばさんの顔、右側をこちらへ歩いてくる中年男の顔など。「その他大勢」ではなく、ちゃんと個性がうかがえるのはすごい。
それからオールグレン大尉つきの無口な武士(福本清三という人らしい)。この人の顔やたたずまいには見入ってしまった。最も「日本」っぽさを感じさせてくれたのはこの人じゃないだろうか。
渡辺謙真田広之の顔もよかった。今後「どうしてスキンヘッド*1にしているのか」と聞かれたら、渡辺謙の真似だということにしよう。というわけで、無精ひげも伸ばしてみようか。
あと、おもしろかったのは侍の村でトム・クルーズが稽古をしてた時の一こま。相手の侍に簡単にあしらわれるものの、後ろから飛びついて裸じめ(スリーパーホールド)を狙うが、足をとられて、ひざ十字固め(ヒールホールド?)を決められる。かなりスムーズで自然な流れ。もしかして、監督か誰かが総合格闘技のファンなのかもと思った。

*1:去年の7月から坊主頭にしてます。日本に一時帰国した際には不評を買いまくった