『渇きの海』(アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫)

週末懐中電灯で読んでゐたのがこれ。suikanさんのところで紹介されてゐたのを見て購入(http://d.hatena.ne.jp/suikan/20050805/1123243342)。渇きの海 (ハヤカワ文庫 SF ハヤカワ名作セレクション)
月で遭難した観光船をタイムリミットまでに如何にして救ひ出すのか。救出する側とされる側、双方の人間ドラマを描くといふ点で映画『アポロ13』に通じるものを感じました。しかし本作が書かれたのは、アポロが月に到達する以前の一九六〇年(!)。約半世紀を経た現在でも著者の想像力から生まれた月面の救出劇は全く色褪せてゐません。